このところ展示会も多いことから、「もしかしたらお役に立てる情報かも!?」
という思いで書いてみました。
僕が起業してまもなくした頃にホームページを活用した取引が盛んになってきました。個人のお客様ともそうですが、企業間取引、僕らの食品業界でいう業務用取引もです。
特にたいした資金力もなく、営業もおらず、広告宣伝費をなかなかかけられない当時の麦屋にとっては、かなり安価に告知できるとあって、非常に有効に使わせていただきました。
ただし、そこで様々な詐欺、又は詐欺まがい行為に直面してきたのです。
「商取引系」
「ネットビジネス系」
「ホームページチューニング系」
などです。
今回は「商取引系」の中でも「展示会や商談会」での出会いに絞って、体験談も含めた詐欺行為のパターンと、事前察知するポイントをあげたいと思います。
「展示商談会」には都市部で開催されるものと、地方公共団体が主催や後援をするもの、大手流通会社が企画するものなどがあると思います。
その中で圧倒的に詐欺(又はまがい)行為が多いのは、都市部で開催される「展示商談会」です。
建前上招待制を取っていたり、入退場に規制があったりしますが、入場者(来場者)の身元を丹念に調べられるわけでもなく、ほぼ自己申告で来場して着ます。
私の経験では、このような商談会での詐欺まがい行為は本当に多く、取引するつもりもないのに「サンプルくれ」「サンプル送れ」はかなりあります。
麦屋でも展示会出展地当初はそのような業者(ここではそう呼びます)にも丁寧にせっせねば!と言う思いから、大体の要望には答えていました。
その中には少し巧妙に「ロット」「価格」「納期」「品質」などを聞いてくる業者もいます。
そして、麦屋のような小さなメーカにとっては結構な量、そしてまあまあいい価格や条件で取引しようとなるわけです。
ただ、この時は「大口の取引でもあるし事前に相手先も知りたい」という事から、相手先事務所に出向き、そこで「ヤバいんじゃないか!?」と危険察知力が働いたおかげで、その後やり取りはフェードアウトすることになります。
ではなぜ「ヤバいんじゃないか!?」と思ったかと申しますと、
1インターネットで検索しても会社ホームページがない
2、住所を検索しても会社らしき存在がない
3、訪問した時の事務所がかなりなお年寄りだけであった
4、事前にサンプルを送ったが、冷凍庫の中は麦屋のサンプルしかなかった(大きな商売をしているとは思えない)
5、商談は事務所前のホテルロビーで行なったが、社長はホテルの株主で「東京に来る際には安く泊まれるから私に言いなさい。何部屋も抑えている」と言っていた。
6、フロントに会計をする時に常連ぶっていたが、フロントの人は「この人誰??初めてやし」って対応だった。
7、もと大手商社マンで世界を飛び回り、当時の大手流通業者の社長連中とはツーツーの仲だと言っていた。
等々、怪しさ満点だったのです。
事前に訪問してよかったパターンですね。
このほかにもありますが、だいたい話が大きい割に
・事務所が小さい
・汚い
・普通のアパート
・事務員がいない
・いても対応が悪い
と言うのは訪問してすぐ分かります。
前述の会社はどう見ても仕事してる年代でないし、雰囲気でもないだろうって方が事務所に数名いましたので、分かりやすかったです。
2017年の現在であれば、ほとんどの商社系会社は大なり小なりホームページを持っていると思いますので、検索で掛からない会社は要注意ですね!
次回は詐欺まではいかないけど、全く時間と少しのお金の無駄になる商談について書きたいと思います。