若い人が豊かで安心して暮らせる場所を作りたい
高知県でも高原地帯に位置する典型的な山村の三原村は過疎化が進行し、平成 2 年には2,000 人いた人口も、今では 1,490 名(令和 2 年 4 月末時点)まで減少しています。
その中でも下切地区は特に小さな集落ですが、そこで本業とする林業以外にも就労の場を作りたいと、生きくらげの栽培という新たな事業に挑戦する団体が、 「フォレストファーマーズ下切」です。
この生きくらげを天ぷらにして提供している麦屋が、フォレストファーマーズ下切の宮川代表を取材させていただきました。
フォレストファーマーズ下切は職員が6名、従来は1年の半分は本業の林業で生計をたてていました。しかし、林業は年間を通じて継続的な収入がある訳ではなく、女性はもちろん若い方が生涯安心して出来る仕事でもないと考えていた宮川さんは悩んでいました。
「何とか地域を守りながら、若い人が豊かに暮らしていく事ができないか」
そこで、林業の傍らに残りの半分の期間を有効活用してハウス栽培を手掛け始めたのである。林業は誰しもが出来る仕事ではないが、ハウス栽培なら女性にもできる、また将来性のあるビジネスであれば若い人だって希望をもって取り組んでくれると考えたのです。
生きくらげ栽培を始めた訳
これまでにイチゴの栽培を行っておりましたが、いま最も力を入れているのが生きくらげの栽培です。きくらげはよく料理にも使われていますので好きな方も多い食材ですが、実は国産品は全国的にも珍しく、なんと流通しているきくらげの内のわずか 3%だという事です。その多くは中国産のため、国産の栄養価が高く美味しいきくらげの栽培に成功できれば、きっと多くの方に喜んで食べて頂けると信じてスタートしました。
しかも栽培農家はまだ全国的にも少なく、そこにはビジネスとしても大きなチャンスがあると将来性を感じた事も理由です。
自然豊かな三原村は、フォレストファーマーズ下切のハウスの上にもあまり人も住んでおらず、建物はないのですが豊富な谷水(天然水)があります。
この自然の恵みを、きくらげ栽培に生かすことができるのは本当にラッキーだったそうです。まだ挑戦は始まったばかりですが、生きくらげの栽培に成功した後には椎茸にもチャレンジする予定です。
今の取引先は地域の道の駅や市内の店舗ですが、いずれ三原村ブランドの名産品として全国にお届けする事が目標です。
老止木耳(おとめきくらげ)
地域の女性グループ「老止クラブ」に因んで命名しました。
キクラゲには食物繊維やビタミン D など、美容や健康によいとされる成分が豊富に含まれ
ていると言われています。
国産の「生」キクラゲで、もちもちとした食感が特徴です。
麦屋がきくらげ天を提供するようになった経緯
麦屋で取り扱う事がきまったのは、「フォレストファーマーズ下切」の宮川代表が突然お店に現れてきくらげのプレゼンを行った日が切っ掛けです。
最初は「なんだこの人は!?」って思いましたが、あまりの熱意と、生きくらげの希少性に興味が湧き、サンプルをいただいて試作をすることに。
うちの女性スタッフが「生きくらげはコラーゲンがあって女性に人気だ!」
とか、「コリコリして美味しい!」とか言うもんですから、それで即採用となった訳です。
※あくまでもスタッフの個人的な感想です。笑
お店でも提供を開始してから、少しずつファンがついていましたが、爆発して売れ出したのが、昨年秋に東京神田にある「むぎくらべ」さんに出展をした時です。
当初1日あたり、きくらげ天の入ったうどんは10食程度かと思っていましたが、 その3倍以上!!30食から40食のオーダーがありびっくり!!
特に女性に人気だったのです。
この人気を受け、本格的に生きくらげを多くの方に食べていただくにはどうしたら良いかをスタッフと考え、このきくらげ天をうどんのトッピングとして通販できるように商品開発したのです。
全国の美味しい食材をうどんと一緒にお届けする事をミッションとする麦屋でも、本当にやりがいのある取り組みであり、全力でこのフォレストファーマーズ下切を応援していきます。
是非、三原村の愛情のこもった生きくらげをお召し上がりください。
四万十うどん工房麦屋オンラインショッピング
https://www.mugiya.net/
むぎくらべホームページ
https://mugikurabe.com
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[会社名] 株式会社カツマジャパン
[URL] http://www.mugiya.net/
[代表者] 毛利仁人
[住所] 〒787-0009 高知県四万十市佐岡 541
[電話番号] 0880-34-8031 [FAX] 0880-34-8032
[E-Mail] info@mugiya.net