「ミナラル豊富!」
よく耳にし目にする言葉ですよね。
実際麦屋でも天然水を表現するときに、こう書いていました。
ちゃんと勉強するとわかってくるもんです。
ミネラルとは酸素、炭素、水素、窒素以外の必要元素で、日本では「カルシウム、リン、カリウム、セレン、ナトリウム、塩素、マグネシウム、鉄、マンガン、銅、ヨード、コバルト、亜鉛」が対象とされています。
体内では生成できないので食品など体外から摂取しなくてはいけません。
この中でもっとも多いのはカルシウムです。カルシウムは不足すると死にいたります。
しかしカルシウム不足で死にいたる以前に人間は寿命を向かえるようです。
それは、カルシウムが体のあちこちに蓄積されていて、不足しても蓄積分が出て補うようになっているからです。
代表的な場所は骨や歯です。
近年骨粗鬆症なんて言葉を聞きますが、これは人間の寿命が延びすぎたために起こった症状だと受田教授はおっしゃっていました。
人間が誕生した頃には50年も生きなかったでしょう。しかし医学や生活様式の発達で80年以上生きることが普通になりました。
昔は骨に蓄積しているカルシウムを使うまでに寿命が来ていたけど、伸びてしまったので骨の中のカルシウムを仕方なく出しているといったメカニズムのようです。
これも面白い理論だなと思いました。
カルシウムが多く入っている食品はチーズや牛乳などの乳性品です。
その中でも牛乳が良いとされるのは、カルシウムの吸収に有利な「カゼイン」と言うたんぱく質があるからです。
カルシウムの含有量そのものも多いのですが、それよりもちゃんと体内に吸収してくれるかが重要なのです。
ナトリウムは、まー塩(NaCl)ですね。
欠乏すると熱中症になります。
ナトリウムは体内に蓄積できていないので、積極的に摂取する必要があります。
よくスポーツイベントなどで塩そのものや塩辛いものをおいておくのはこのためです。
アスリートは特に夏場は積極的に摂取しましょう!皆さんほど動いていたら高血圧の心配はなく、逆に熱中症になる心配のほうが多いと思います。
あと筋肉がつったりもします。
一般的には減塩がもてはやされていますが、あれは汗をかきにくい高齢者やインドア派、日ごろ運動しなくて仕事もディスクワークだといった方むけでしょう。
健康な体は、摂取したものをどんどんエネルギーや栄養として使いまた新鮮なものを摂取するという、積極的に体内を循環させることだと思います。
鉄分不足は貧血だと良く聞きますね。
お肉などに多く含まれていますので、ランなど路面からの刺激でヘモグロビンが破壊された後焼肉!というのはある意味理にかなっているのかなと思います。
鉄分は吸収されにくいミネラルですので、気にして摂取することをお勧めします。
四万十川の青のりなど海藻類にも鉄分が多く含まれていますので是非!
あと、お茶との相性が良くないようですので、鉄分をとろうとするときには水でとってください。
その他マンガン、銅、ヨード、コバルト、亜鉛は人体にも非常に微量しか検出されません。しかしそれがないといけないんだそうです。
酵素を作り出すのに必要なミネラルなんです。
あと、補足情報です。
以前うどん作りに高知でとれる天日塩を使ったり、製造依頼業者指定の海水塩を使ったりしてうどんを作ったこともあります。
しかしいつも使っている塩で作るより明らかにコシがなかったり、うどんとして美味しくなかったりしました。
「いいもの使ってるんやけどな~」
といろいろと模索していくと、天日塩に含まれるミネラルがうどんを作るうえで邪魔をしているという結論に至りました。特にカルシウムです。
カルシウムがうどんを作るうえで大事なグルテンの生成に影響を与え、うまく練り上げることが出来なかったのです。
それからは、自然塩でなるべく「NaCl」に近い成分のものを選んで使うようになりました。
必ずしも「ミネラル豊富」がいいとは限らないという一例ですね。
ペットが飲む水もミネラルウォーターより水道水が良いといいますもんね。
ミネラルウォーターに入っている成分マグネシウムやカルシウムがペット(特に猫)の尿道を詰まりやすくするんだそうです。
ほんと何事も適度に、そして適切にですね。